2011年8月19日金曜日

振り返ってはいけなひ


黄泉比良坂と書いて、ヨモツヒラサカと読む
イザナギイザナミは数々の神を生み、国造りをしていたが、火の神を生んだイザナミは焼け死んでしまったことからこの事件は始まるのであった。


イザナギは亡くなった妻のイザナミに逢いたくて、後を追いかけて、死者だけのいる国「黄泉(ヨミ)の国」へ行った。
ちなみに、後をつけて通った谷を今は附谷というらしい?



イザナギは、「我が最愛の妻イザナミよ。お前と二人で作った国はまだ作りおえておらぬ。還って来てほしい」と言ったが、イザナミは、「残念ですが、私はもう黄泉の国の食べ物を食べてしまいました。還ることは出来ません。でもあなたがわざわざ迎えに来てくださったので、黄泉の国の神々に相談してみましょう。しかし、私が返事を言うまで、絶対にこっちへ来てはいけませんよ」と言い、姿を消した。


ちなみに、「我妻よっ!」と叫んだところが広島県にある比婆山系の吾妻山であると言われている。


話は戻って、
「待て」と言われたが、いくら待ってもなかなか返事がかえってこないので、イザナギは、約束を破って真っ暗な黄泉の国へ入ってしまった。髪にさした櫛の歯を一本折って、火をつけ、辺りを照らして見た。すると、そこには体中にウジのわいたイザナミの体が横たわっており、ひどい姿であった。


それを見て驚いたイザナギは恐ろしくなって逃げ出したのであった。ところが、イザナミは「あれほどここへ来ないようにと約束したのにそれを破った。許せない!」と怒り、黄泉の国の魔女たちを使って追いかけた。


ちなみに、山坂道を追っかけ上がった道を追う谷坂と呼ばれ、吾妻山の北にある県境を超えて、島根県奥出雲町にある、大谷峠か吁谷峠であると言われている。


追われるイザナギは、髪の飾りにしていた木の蔓を投げた。それは葡萄になった。また、櫛の歯を折って投げたら筍が生えた。魔女たちがそれらを食べている間に逃げられたが、今度は黄泉の国の魔軍たちが大勢追いかけてきた。


イザナギは黄泉比良坂の坂本まで逃げたところで、運良く桃の木があって、その桃の実を投げつけ退散させることが出来た。しかし、最後にはイザナミ自身が追いかけてきた。イザナギは黄泉比良坂にあった大きな岩で道をふさいだ。その岩をはさんで、イザナミは「あなたが約束を破ったから、こんなことになった。もう私はあなたの国へは還らない」と言った。イザナギは「私は今でもお前が恋しくてならない。けれどもそんなに腹が立つなら仕方がない。別れることにしよう」と言葉を交わした。すると、イザナミは「あなたがこんなことをしたからには、これからはあなたの国の人間を毎日千人ずつ殺す」と言った。一方、イザナギは「お前がそんなことをするなら私は毎日千五百の命を作ってみせる」と言った。


ちなみに、実は、日本の人口が増えるのはそのような理由からだと言われている。


このイザナミの命を黄泉津大神と言い、揖夜神社の祭神である。夫婦喧嘩の神であるといわれているそうな。
神は人間社会の不幸を救うものとして奉っているわけで、この神話の意図するものは夫婦仲良くすることだと。また女性は出産という大役を持つもので、産後が悪くて早く他界したイザナミノミコトは女性の守り神となり、あがめられたという。


ちなみに、最近は人口減少に転じつつあるが、実は、イザナギが失脚したらしい、、、?最初は亭主関白を貫こうとしたのであるが、、、子どももたくさん産まれ、ふと落ち着いてしまったところ、関白失脚したというわけで。。。。。がんばれがんばれがんばれみんなああ


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ここから奥は死者の国へ通じる道であるというわけで、ゾンビたちが飛び出してくるかもしれませんよ。
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怪しげな山坂道を逃げたんだろうな、、、、この山道が大汗だらだらとなった元凶である。
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